伊藤有希選手ついにW杯初表彰台!! 惜しくも優勝は逃したものの、時折強い風が吹く不安定なコンディションの蔵王でトップと1.4ポイント差の2位。今季社会人となった19歳の進化は止まらない。
午前9時からスタートのトライアルラウンドは穏やかなコンディション。30分ほどで全員が飛び終えた。伊藤選手はこの試技で99.5mを飛び、先週札幌宮の森での好ジャンプを上まわる予感をさせる好調ぶりを見せた。
今日の蔵王ジャンプ台、トライアルラウンドの時間にはすでに多くの観客が来場し、途中の場内アナウンスでは5000人を超える観客に止むなく入場制限を実施したことを伝えていた。
ファーストラウンドは風による危険回避のため、何度も中断しながらの展開。10時にスタートしたこのラウンド、ビブナンバー42の伊藤選手が飛んだのは1時間半近くたってからだった。寒い中長時間待たされたにも関わらず、K点90mを大きく超える96.5mのジャンプを魅せた。しかも、ゲートを一つ下げての飛躍だった。もちろん109.4ポイントでこの時点でのトップ。残り5人の結果を待つ。
その後の選手の距離は伸びず、ラストの高梨選手の番までトップを維持した伊藤選手。果たして高梨選手のジャンプは如何に…
その高梨選手のジャンプは圧巻の104m。ビッグジャンプに着地は腰が深く沈みあわや転倒かという状態に…ハッとしたが、すぐに起き上がり事なきを得た。ポイントは伊藤選手を1.4ポイント上回る110.8ポイントでトップに。ゲートを伊藤選手より更に一つ下げてこの距離を飛ばれたら仕方ない。流石である。
12:00からスタートしたファイナルラウンド、数人の飛躍を終えたものの風が不安定な状況は改善せず、キャンセルのアナウンスが場内に流れた。試合はファーストラウンドの結果をもって成立。好調な伊藤選手なだけに2本飛べないのは残念だが、ワールドカップ初表彰台は素直にうれしい!おめでとう伊藤選手!!
試合後のインタビューでは「ジャンプは2本揃えることが重要」とコメントしていた伊藤選手。
フラワーセレモニー(表彰式)のあとで「表彰台おめでとう」と声をかけると「ラッキーでした」とあくまで謙虚だった。
札幌では葛西監督がHTB杯優勝!みなさん応援ありがとうございます。
ここ、蔵王では明日も「ワールドカップレディース2014蔵王大会」が開催されます。
チーム土屋をこれからもよろしくお願いします!
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