1月13日(日) 札幌大倉山で開催された「第52回STVカップ国際スキージャンプ競技大会」で葛西監督が1本目2位からの逆転優勝!昨日のリベンジを見事に果たして見せた!
今シーズン一番と言っていい晴天に恵まれた今日の大倉山。昨日は15位から11人抜きで4位に入賞した葛西監督。前半15位の原因となってしまった着地での転倒による影響が心配されたが、試技から130mオーバーの飛躍で皆を安心させた。
大会は順調に試技を終え、定刻通り11時からファーストラウンドがスタート。チーム土屋からは葛西監督と吉岡選手がエントリー。
ビブナンバー9番で登場の吉岡選手は、118.5mで前半24位。今シーズンはなんとなく歯車がかみ合わないといったジャンプが続く吉岡選手。もちろんジャンプ台横で見ていての印象であるから、事の詳細はわからないものの、やはり調子が悪いという感じはしない。早く好転のきっかけをつかんでほしい。
ファーストラウンドのスタート順が40番台を過ぎるころから徐々にK点ジャンプが出始め、50番台になると130m越えのジャンプが連発。この大会の勝敗を決めるのは140mクラスの距離が必要だなと感じさせる展開に…
いよいよビブナンバー68番、葛西監督のスタート順がやってきた。この時点のトップは136.0mを飛んだ65番のエルベルム選手(NOR)。葛西監督は当然狙って行くだろう…だが、無理はしないでほしいところ。ヤンネコーチが慎重にタイミングを計る。
コーチの腕が振り下ろされ、スタートした葛西監督。踏み切り後飛距離がどんどん伸びていく…
会場からは大きな歓声が上がる。139.5m!! 冒頭の写真がその飛型であるが、ランディングにテレマークは入らなかった。果たしてポイントは? 144.6ポイント、アナウンスがこの時点でのトップを告げた。葛西選手の後、残すは同じワールドカップ組の清水選手一人。その飛躍を息を呑んで見守る…
139.0m 149.7ポイント!距離では勝った、だが、飛型点で逆転され葛西監督は2位で折り返し。やはりワールドカップ組二人の戦いには何とも言えない気迫がある。
ファイナルラウンド、昨日同様ゲートが2段下げられて(13から11へ)開始。遅くなったアプローチスピードで距離が出ず、順位を落とす選手が続出する。吉岡選手も106.5mと距離は落としたが、トータル193.5ポイントで4つ順位を上げ、20位で試合を終えた。
低調なジャンプが続く展開になるかと思わせたが、やはり前半上位の選手はK点越えジャンプを叩き出してくる。
そして葛西監督がファイナルラウンドのスタートを切った。
K点下で見ていたが、滞空時間が長い!K点はとっくに過ぎた…
ランディング!! テレマークもきっちり入った! 場内に133.0m トータル283.5ポイントのコール。
ポイントのアドバンテージは充分。だが、勝負は下駄を履くまでわからないと言う…
勝敗のカギは清水選手が握った。そして、彼のジャンプを固唾をのんで見守る。
清水選手がスタート、場内に緊張が走る。果たして?
125.0m、トータル272.7ポイント と、場内アナウンス。
やったー!逆転優勝だーーーっ! 声には出さなかったが、思わず心の中で叫んでしまった。
良かった、本当に良かった。場内では応援にいらした方々におめでとうの言葉をいただく。ありがとうございます。
みなさん、応援ありがとうございました。
明日は、ここ大倉山で、唯一のトーナメント方式の試合「HBC杯」が開催されます。
それでは、チーム土屋をこれからもよろしくお願いします。
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