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土屋ホームスキー部【TEAM TSUCHIYA】

チーム土屋からのお知らせ

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2015年02月24日 (火) 19:43

Iwase Report – ノルディックスキー世界選手権 ミックス団体

スキージャーナリストの岩瀬氏から世界選手権の現地レポート3です。

 

FALUN TT STORY2015

IWASEレポート その3 写真/文 岩瀬孝文

『ここで銅メダルの持つ意味とは』

 

昨日もそうだった。

ノーマルヒルの上の風は、あの青い防風ネットを激しく揺らし、中断だとおもいきや、下3本の吹き流しは凪(なぎ)!

「あんまり好きなジャンプ台では、ないんですねここ」

めずらしくシャンツェの好みを口にした葛西紀明。

 

「なんか、ここで燃えてくるような、こう、突き上げてくるような気持ちがないんです。なぜか、わからないんですが」

けっして疲労感ではない。飛んでいて、気分がよいのか否か。シンプルに言えばそれだけなのだが。

「きのうの一発の衝撃…」

ここで衝撃という比喩を使う。

あれは、サッツ後の急激なバック風に加えて、吹き流し下3本の凪。他の有力選手の誰が飛んだとしても同じ状況。まして90mへより近づけていった葛西の技術力をほめるべき。

ショックでも何もない、ただ、それだけだった。

ひとしきりの表現に引きずられることなかれ、あれはしょうがないのさ。それでいい。

 

036FALUN葛西iwase 055FALUN伊藤有希iwase

 

496FALUN混合団体iwase 520FALUN葛西iwase

 

「今日は、強敵オーストリアは勝てたのでよしとします。どこのチームが落ちてもおかしくない状況だったので。それで、一呼吸おいてラージヒル。マシントレで少し身体に刺激を入れて、万全にして望みます」

淡々と語る横川チーフコーチ。手応えありだ。

 

ところがミックス団体の表彰台3位銅メダルでも、ひとつ表情がさえない伊藤有希だった。

「もっと飛距離が出せると思っていたので…。私ひとりのミスが全体を引っ張ることになるので」と、話していて自然に目線が足元に落ちていく。

いや、有希さん、あなたは世界選手権銀メダリスト。胸を張り、前を向いて。思い詰めることはない。立派な混合団体銅メダリストだ。あのバルディフィエンメで泣きじゃくっていた頃から比べれば、ものすごい成長ではないか。

 

571FALUN伊藤銀メダルiwase 555FALUN葛西伊藤iwase

 

657FALUN混合団体iwase 728FALUN葛西伊藤iwase

 

「まあ、いいから、今日は」

監督の表情に戻った葛西選手が、こっそりと一言、声をかけた。

「はい…」

でも、納得はいかないようだ伊藤選手。そこはまあ、いいんでないかいのメンタルで。

 

ドイツはフォクトとフロイントの固いリードが、ノルウェーは大応援団とメルビの健闘が輝いての金と銀メダルであった。

では日本チーム、ラージヒルこそ、すかっと飛ばしまくりたい。

 

870FALUNkasai iwase

 

ジャンプと複合選手がいないスウェーデンでは、称号『レジェンド』は封印していい。

昔のように、スキーとスキー間からの微笑みで、魅せてくれるような『カミカゼカサイ』の復活劇といこうではないか。

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